象牙の価値とは?昔と今の違い

気になる情報

皆さんは象牙の売買が禁止されていることをご存知でしょうか。

象牙製品や象牙材料の国内での取引については、「絶滅のおそれのある野生動物の種の保存に関する法律」(種の保存法)に規定されており、特別国際種事業者からしか購入が認められておりません。

通常のオークションやフリマで象牙製品を売買する事はもはや規制の対象となっております。

またワシントン条約によって1989年から輸入・輸出が禁止されており、国内で現存している象牙製品はワシントン条約前に輸入された製品という事になります。

古くから象牙は工芸品・アクセサリーにも用いられ価値のある品物として取引されておりました。

それが現在になって、新たな加工はおろか、流通さえも厳しく規制されております。

象牙の価値の遍歴

十年前

ヤフオクにおいては10年近く前までは象牙製品という事で一定の価値があり、流通の規制もなかったため高い商材として扱われてきました。

また、中国での需要も高く、中国人バイヤーが相場を上げていたというのも価値を高めていた一因です。

象牙を使用した麻雀パイが20万30万で落札されるというのはザラにありました。

しかし

オークションなどで落札された象牙製品が、1989年に制定されたワシントン条約を無視し違法に中国などへ輸出されていることが、結果的に象牙の乱獲(密漁)に繋がっているとし、

世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)はヤフーに

象牙の取引の停止を求める事でメスを入れます。

同時期には中国では象牙の商取引が全面的に禁止され、いよいよ国内の象牙製品の行き場がなくなっていきます。

現在に至るまで

現在ではヤフオクにおいても、象牙製品の出品は完全に禁止され違法取引への取り締まりが強化されております。

しかしながら、本来の象牙製品を「牙」「素材不明」「象牙風」などと表記して出品する人が多くおり、完全に流通が撲滅できたとは言い難い状況です。

手元に抱えてしまった象牙の在庫を何とか売ろうとしている業者などが散見しております。

今まで国内の象牙の相場を支えてきた中国人も、本国での規制を受け象牙離れが進み

象牙・象牙風の製品はの昔と比べかなり像場が下落しました。

そして本来であれば売買自体がすでに難しいため象牙の市場は完全封鎖へと向かっております。

ヤフオクでも象牙風という記載の出品についても注意喚起がなされ、今後さらに強い取り締まりが進んでいくものと思われます。

手元に象牙があったら

家に象牙製品と思われるものがあったら、、

まずはメルカリやヤフオクへの売却は諦めましょう。

世の中では無許可の人間が売買してはいけない決まりとなっております。

一部の許可業者(特別国際種事業者)であれば、買取が可能ですので

買取店に持ち込みましょう。

一本物の象牙については、国際希少野生動植物種登録票がなければ買取店でも買い取ってもらえません。

出典:環境省

国際希少野生動植物種登録票は一般社団法人自然環境研究センターにて登録が可能です。

ただし申請にはワシントン条約により輸入が規制された日以前に所有していたことを証明する書類が必要とのことです。

書類がない場合は象牙本体の年代を調べることもでき、測定年代が規制前であれば登録も可能です。

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